アガルート入門総合カリキュラムのレビュー〈一発合格者が実際に受講してみて感じたこと〉

2024年7月9日火曜日

アガルート入門総合カリキュラムのレビュー

〈一発合格者が実際に受講してみて感じたこと〉

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1.はじめに

今回は、司法書士試験|入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライト)について、実際に受講して合格した僕のレビューをお伝えします。
なぜこのレビューを書こうと思ったのかというと、僕がアガルートに申し込もうとした際、
ネットで調べても生の情報がほとんど見つからず、とても困った経験があったからです。
実際に受講してみて初めてわかったことも多々ありましたので、これから予備校選びをされる方の参考になれば幸いです。
僕が申し込んだ講座は2024年合格目標アガルート入門総合カリキュラム・フルです。
なぜ僕がアガルートにしたかというとカネはないけど独学は嫌だったので必然的にアガルートかスタディングの二択になりスタディングはなんとなく嫌だったのでアガルートになりました。フルかライトかの選択についてはとりあえず多いほうがいいだろうということでフルにしました。
今思えばライトで良かったですが、まぁ受講して初めてわかったのでしょうがないですね。

司法書士試験|入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライト)の内容と個人的評価
  • 入門総合講義←良い
  • 記述問題はじめの一歩←要らない
  • 記述解法マスター講座←要らない
  • 記述過去問解説講座←良い
  • 記述・択一パーフェクト12←要らない
  • 実力確認答練←普通
  • 模擬試験←解いてない
が含まれています。
  フル・ライト比較表〈2026年目標〉
僕が受けたときよりも色々充実していて羨ましい…



2.アガルートのメリット

圧倒的コスパ

ライトなら約24万円 フルでも約30万と他社予備校に比べて安い
〈参考〉割引後価格 伊藤塾 約42万円 LEC 約43万円 TAC 約48.5万円
月に一回の学習サポーターやWEBテストまでついてこの価格は恐ろしいですね。

記述過去問解説講座が神

司法書士試験において最大の壁 記述式問題
配点変更もありこれからも記述式の重要度は上がっていくでしょう。
最初はどうやって解けばいいのか、どう勉強すればいいのか皆目検討もつきません。
しかしアガルートの記述過去問解説講座は、浅野先生が実際に解いている様子を見ながら
同じように手を動かせばいいのでわからないということはありません
理解はできなくても、10年分も問題を解き終わる頃には、大まかな流れは掴めてきます。

記述過去問解説講座 不動産登記法平成31年度 サンプル講義

浅野レジュメが最高

膨大な知識量を問われる司法書士試験においては知識の整理は必須です。
知識の整理において必須なのが図表ですが、アガルート受講生に配られる浅野先生作成の
レジュメはめちゃくちゃ分かりやすいです。特に会社法・商業登記法の募集株式の発行手続きをまとめた表と取締役等の就任承諾書や印鑑証明書をまとめた表は脳に焼き付くほど見ました。

浅野先生の講義は眠くなりにくい

範囲が広い司法書士試験では、インプット講座が400時間程度あるのは普通です。
数百時間もその人の話を聞くわけですから、わかりやすさはもちろん眠くならないということも大事なことだと思います。その点浅野先生は司法書士の受験界隈では、1,2を争う動の講義をされる講師だと思います。読むだけでなく、身振り手振りで講義を展開されるので眠くなりにくいと思います。実際僕は浅野先生の講義中は一回も眠くなりませんでした。
入門総合講義 サンプル講義 民法

合格すれば全額返金+3万円

合格すれば全額返金です。言う事なしです。頑張って合格しましょう!!


3.アガルートのデメリット

誤植や誤字が多い(ハズレ年だったのかも)

フルカラーで見やすいテキストだと思うのですが、いかんせん誤植が多い。僕が受けた年の訂正情報は74ページにもわたりました。毎月中旬に訂正情報が出されるのですが山のように訂正が来るので毎月キレながらテキストを直していました。(笑)ただ2025年目標の訂正情報では、2024年目標より明らかに訂正が少ないので、2024年がハズレ年だったのかもしれません。大きな改正があったので仕方がないのかもしれませんが、日本語の間違い等は法改正関係ないので、チェック体制に少し不安の残るところです。不安がある場合は、アガルートのマイページから訂正情報が見れるので申し込む前にチェックするのもいいかもしれません。

毎年撮り直しではないので情報の鮮度にムラがある

アガルートは法改正があるところだけ撮り直しをすることによって価格を抑えているのでこれは仕方がないことかもしれませんが、やはり毎年撮り直している予備校とは情報の鮮度や環境にムラがあります。記述の配点変更前に取った映像を使っていたりするので70点満点前提で話したり、法改正が直接関係していなくてもそれを前提に話していたりと致命的なものではないですが、少し気になるところではあります。

演習系が難しすぎる(特にパーフェクト12)

フルカリキュラムについているパーフェクト12ですが難しすぎます。
12回あって奇数回が午前科目、偶数回が午後科目なのですが午前科目ですら
10点満点中平均4~5点だったので萎えて午後は解いてません。
あとこれはアガルートの演習系全般に言えるのですが、解説が文字だけで表などがついていないので使いづらいです。また記述の点数配分も書いてないので何点取れたのかわからないので実力を把握しづらいです。演習系は他の予備校を併用すべきだと思います。おすすめの答練は伊藤塾の答練です。

製本がクソ雑魚

コストを抑えるためにテキストの製本を安い仕様にしてるのかもしれませんが
テキストが折れます。特に民法・不動産登記法など分厚い科目は確実に折れます。
都度ボンドで補強しながら使っていました。
〈参考画像〉



記述過去問に解説がついてない

これも結構嫌なところなのですが記述過去問解説講座のテキストに模範解答しかのってなく、解説がついてません。記述過去問を解いていく中で、なぜこの添付書類をつけるのかなどが気になってもいちいち解説動画を見に行くのは、めんどくさいし記述問題が改正に対応していなかったので、僕はTAC出版のパーフェクト過去問を使っていました。




僕の考える最適解

アガルート入門総合カリキュラム・ライト+伊藤塾の答練
           OR
   お金に余裕があるならLECもいいかも

正直アガルートのフルはいりません。
ライト+他社予備校の答練を使うのがいいと思います。伊藤塾の答練は安いし表も充実していて問題数もちょうどよく回しやすかったです。お金に余裕があるならLECもおすすめです。相対評価の試験なので一番利用者が多いところを使うだけで、下手にアドバンテージはつけられません。根本先生も面白いし。
ただ講義を見るサイトがゴミ仕様なので注意です。